歯科器具「販売業」取得の裏に

歯科器具「販売業」取得の裏に

歯科器具のメーカーが先生方に販売する場合、
薬事法に照らしあわして、その歯科器具なりの許可が
必要になります。


超音波スケーラー用チップの場合は、
3種類の許可を取らなければ、
先生方に販売することができません。


その3種類とは、
「製造業」「製造販売業」「販売業」となります。


混乱しませんか?


 癒着かと疑いたくなります 



今日はこの中の「販売業」での話なのですが、
この販売業を取得するためには、
講習を受けます。
また、許可取得後も取り扱う医療機器によって
毎年、継続研修を受けなければなりません。


先日、この継続的研修を受けてきたのですが、
その中で、気になった話一つありました。


それは「バーコード表示の義務化」です。


一般的な雑貨や食品などには当たり前に
つけられているものですが
これを医療機器でもつけていこうという通知です。


趣旨は「トレサビリティ(何かあった時のための原因追究)の事務手続きの
簡素化」だそうです。


おかしくありませんか?


つまり販売サイドの仕事を楽にするため、ということです。
よって、他の医療機器では分かりませんが、
超音波スケーラー用チップで言えば、
先生方にとって、メリットはほとんどありません。


逆にバーコードのシステムやそれを打つ手間が
料金にのるかもしれません。



なんで「事務の効率化」なんてことに
国がいちいち口を挟むのか、理解ができません。
その会社ごとにちゃんと原因を追及するための
システムができていればいいんじゃないんですかね。
それに、「製造販売業」を取得している会社は
その取得の過程でそのシステムが確立しているか
審査されているんですから、
すべて、システムができあがっています。


1年後くらいからはバーコードを打たないと
超音波チップが売れないかもしれません。
いわば、事務の簡素化のために強制です。


ため息がでます。


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2009年12月21日

カテゴリ: 01 歯科医師さん向け

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『歯科器具「販売業」取得の裏に』へのコメント

  1. だいすけ先生 より:
    こんにちは。

    医学界でもちょっと似た話があるんです。

    保険診療の報酬を受け取るために、我々歯科医師(もちろんお医者さんも)は
    診療報酬支払い基金というところにレセプトを提出します。
    診療した内容を記した書類ですね。


    それが数年前に厚労省がレセプトオンライン義務化を言い出したんです。


    事務処理の簡潔化がその狙いです。
    確かにそれで事務処理は楽になるでしょう。
    でもそれにかかる設備投資は各医院が負担せよとのことだったんです。


    こちらにも患者さんにも何のメリットもありません。
    中にはPCを導入していない医院もありますから大きな負担となります。
    そうなったら廃業すると言う先生も少なくありませんでした。


    さらに、レセプトには患者さんの氏名、住所、生年月日、保険証番号などの
    個人情報が記されています。
    いくらセキュリティーをあげても、ネット上のやりとりですから
    どこで情報漏れが起こるかわかりません。


    そのため私のところでは、レセプトコンピューターをネットに接続していないんです。


    情報漏れがあった場合、その医院が責任を取らなければならないかもしれません。
    そうなったら大変なマイナスです。やりたくてやってることではないのに・・。
    さすがに医師会、歯科医師会、薬剤師会の大反対にあって
    国も方針転換したようです。でも将来また何か言ってくるような気がします。


    事務処理第一主義ではなく、患者さん第一主義になれないもんでしょうかね。

  2. だいすけ先生

    おはようございます。
    私も歯科業界にいる人間のはしくれとしまして
    日本歯科新聞などを購読して、
    業界の全体像などを把握するようにしております。

    ですので、レセプトオンライン義務化の話は
    承知しております。
    実は、以前にこのブログでも少し取り上げさせていただきました。

    http://www.nishikibe.co.jp/blog/sikai/urabanashi/kigu.html

    こうしたことを何故するのか、
    まったく理解ができません。

    国は職人は大切だと言いながら、職人が
    続けていけないような状況を平気でつくります。
    この、レセプトオンライン義務化も同様だと感じました。

    幸い、こちらは国が方向転換したからいいですが、
    だいすけ先生の仰る通り、いつ何どきまた言ってくるかわかりませんね。


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