昔ながらの製法を再現します

私どもの社長がまだ、若い頃、そうですね・・・30年くらい前までは医療歯科器具でも日本刀の製法と同じ方法を使う工程がありました。それは、


「火造り」という工程です。


簡単に言いますと材料を火(炭などで)で赤めて、形を作っていくのが「火造り」です。


日本刀は今でも材料から作る刀工もいます。「たたら製鉄」という言葉を聞いたことがありますか?

 火床(ホド)を作ります! 

鉄は鉄鉱石などを溶かして作る方法と砂鉄から作る方法があります。この中で砂鉄から鉄を作る方法が「たたら製鉄」という方法です。日本独特の製法とされ(諸説あります)「たたら製鉄」で作られた鉄を「和鉄」と呼んだりもします。


たたら製鉄で作られた鉄(鋼)は、不純物が少なく、強い鋼ができます。日本刀は武器ですので、強さが重要となります。


しかし、このたたら製鉄で作られた鉄は、はじめの段階では、まだ使い物になりません。そこで必要なになるのが「鍛錬」です。「折り返し鍛錬」と呼ばれ、この工程を経ることではじめて強い鋼になります。


医療歯科器具も実は鋼を使うものもあります。やはり多くは刃物で使用します。


超音波スケーラー用チップなどの多くはステンレスですね。水を使用しますからね。


鋼とステンレスの違いは一言で言えば「クロム」という素材が混ぜられているかいないかで分かれます。


この「クロム」が入ると、材料の表面に酸化皮膜ができて錆びにくくなります。
ちなみに錆びにくいだけで「錆びます!」。ご注意を。

ステンレスでも鋼でも現在は、「火造り」の工程はなくなりました。すでにある程度の成形はされていますので、赤めて形をつくる必要がないのです。


ただ、この火造りにはいろんな技術が詰まっています。


錦部製作所では、この火造りをするための施設、「火床(ホド)」を再現することにしました。刃物を作る職人として、原点を知りたいと考えて、社長にお願いして造ってもらうことになりました。
社長から「火造り」の技術を受け継ぎ、また、後世にも残していきたいと思います!


また、火床場(ホドバ)を作り、何か製造しましたらご報告いたします。

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