マージン形成用 超音波スケーラー用チップ

錦部製作所ではさまざまな用途の超音波スケーラー用チップを
製造しています。

その中にはマージン形成用の超音波チップなどというものも
あります。種類は8種類です。

代表的なのがその名も「マージンファイル」

  マージンファイルは2種類あります

e3839ee383bce382b8e383b3e38395e382a1e382a4e383ab 参照参照白水貿易株式会社HP

こちらは内藤正裕先生考案の超音波チップです。

 さらにFLTシリーズ

さらにFLTシリーズと言うのが6種類あります。
FLTがなんの略かと言いますと・・・・
「フィニッシング ライン チップ」だと思います、多分。

flt 神奈川歯科大学 顎口腔機能修復科学講座の藤原基先生、
玉置勝司先生により考案された超音波チップです。

こちらはダイヤモンドバーやカーバイドバーを使用して支台歯形成した後の
フィニッシングラインの最終仕上げとして使用します。
チップの先端形状によりライトシャンファー用、ヘビーシャンファー用、
ディープシャンファー用の3種類に各々先端が
ダイヤモンドコーティングされたものとされないものがあり、
合計6種類となります。

FLTチップを使用することにより回転切削器具だけでは除去できない
微細な鋭縁やサルカス部分の歯肉内縁を損傷することなく仕上げることが
できるのが特徴です。

参照白水貿易株式会社HP

  FLTシリーズ開発秘話

このFLTシリーズを開発するときは、
白水貿易より、回転切削機のダイヤモンドバーの先端を持ち込まれ、
この形状にあわせた超音波チップを作ってほしいといわれました。

しかし、そのバーの先端が荒く、形状がはっきりしないいんですね。
特に先端のRの部分が分からない。

形状輪郭測定器という通常のノギスやマイクロメーターと言う測定器で
測れない部分やRなどを測定するための
非常に精密な測定器を使っても正確に形状がでてきません。
(ちなみに500万円する測定器です^^)

この時はどうしようかと親父と私で相当、頭を捻りしました。

仕方ないので、デジタルカメラにマクロレンズをつけて
写真をパソコンに取り込み、だいたいの図面をひっぱり、
試作品をつくりました。

こんな感じですのでOKがでるまでに
「もう少し小さく」とか「もう少し丸く」など、
いろいろと意見をもらいました。

この「もう少し」がどのくらいだがはっきりしないのが
味噌なんですね。

で、なんとか完成したのですが、完成したらしたで、今度は
「これ中国でできないかな」と当時の切れ者の常務がしゃらっと私たちに聞くんですね。
意味が分かりません。

そこで当社の社長が一言

「中国には錦部製作所がないのでできません」

  あんまり売れてません(笑)

上記のようなことははままあるのですが、
なぜかうちでできると他でもできると思うのですよね。
困ったもんです。

で、この商品、あんまり売れてません(笑)
多分、こういう超音波チップがあるのを知らない先生がほとんどなのではないでしょうか?
先日、ある勉強会に協賛展示しましたが、
「こういう超音波チップがあるのを知らなかった。」
としげしげと見つめていく先生がたくさんおられました。

「こういう超音波チップがあるのを知らなかった。」という
この言葉を聞くのは、最近では慣れっこになりました(笑)
ですのでこのブログで一生懸命宣伝しています(^^)

ちなみにこちらは直販はしておりませんので
白水貿易株式会社にお問い合わせください。

合わせて読みたい関連記事

>>超音波スケーラーにペリオモードがついた本当の理由

>>真の超音波チップの交換時期

カテゴリー[歯科医師さん向け]

歯科医療機器で歯科医院の売り上げが変わる21の裏事情

この無料小冊子を知らないなんて、あなたの医院はきっと損をしている。

【歯科医院向け】売上がアップする21の裏事情を今すぐ無料ダウンロード

コメントを残す

CAPTCHA



»

«

このページの先頭へ