世界一繊細なプローブ
外科用器具など医療機器も製作していた錦部製作所では
超音波チップの他にもいくつか歯科器具を製造しています。
そのひとつが通称、世界一繊細なプローブ
3種類のプローブがあり、最大の特徴は
その先端の細さにあります。
一番細いもので、先端径が0.2ミリとなっています。
歯科衛生士・田島菜穂子さんも愛用されていました。
このプローブのいいところは、
超音波スケーラー用チップと連動しているところです。
錦部製の細いプローブが入るところ、たとえば分岐部などでも
この超音波チップでプラークなどの除去が可能です
錦部製作所には、世界で当社だけの先端の数ミリのみが柔らかいHY2や
ダイヤモンドが付いているH2などの超音波チップがあり、
これは当社の極細のプローブが入るところでも、そのまま使える超音波チップです。
つまり、プローブが入るところなら、たとえば分岐部など、
この超音波チップでプラークなどの除去が可能ということになります。
こんなところにまで、こだわったりしています
これだけでもなかなかすごいと思うのですが、そんな中でここまでこだわっているというのが
持ち手の部分。
これが錦部製作所のプローブです。
そしてこの丸でかこった部分ですが、
この角が丸まっているのがわかるかと思います。
ここの持ち手の部分が角が立っていると
この角が指にあたって痛いんですよね。
ということで丸めるのですが、
こんな刃物を使います。
この刃物は売っていません。
手作りです。
こうした形のない状態からグラインダーなどを
使って上記のような形にします。
これを旋盤につけてひくと赤い丸で囲った絶妙な丸みになります。
現在はスローアウエイと言って取りかえ式の刃物が多いのですが、
こういう手とぎバイトは当然NC旋盤で超音波スケーラー用チップを
ひくときにも錦部製作所の細部のこだわりを支えています。
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