TCH(Tooth Contacting Habit)「歯列接触癖」是正の一個人の体験談
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私は一ヶ月に一度かかりつけの歯科医院さんにメインテナンスに通っています。
なのに歯がたまに痛くなるんです。
私の場合は、具体的には左側の奥歯なんですが、歯周病や虫歯はないと言われてますので原因がよくわかりませんでした。
強いて言えば、歯磨きを強くしすぎたかなと思ったりしていたのですが、気づくとその痛みがなくなったりしています。で、また、しばらくすると痛くなったり、何故か歯医者さんに行くときは治ったりしていました。
こんな経験をしたことありませんか?
こういったことは、痛み自体も嫌なんですが、精神衛生上もよくないです。歯医者さんからは「歯周病や虫歯はないですよ」と言われていても、本当は何か悪いところがあるんじゃないかと不安になったりします。
こうした原因不明の痛みが解消できるかもしれません。
TCHという言葉をご存知でしょうか?
原因不明の歯痛や肩こり、偏頭痛も治るかもしれません
歯科関係の方なら聞いたことがあるかもれしないですね。TCHとは「Tooth Contacting Habit」の略で日本語にすると「歯列接触癖」となります。「歯列接触癖」、、、、、難しいですね^^ もう少し簡単に言いますと、上下の歯を 「持続的」に接触させる癖のことです。
こう書きますと「で、それが」みたいな感じだと思いますが、このTCHという言葉が、重要なキーワードです。
TCHとは
TCHを少し詳しく書きます。『上下の歯を 「持続的」に接触させる癖のこと』と書きましたが、こう書きますと一番に思いつくのは、「歯ぎしり」ではないでしょうか?または何か重いものを持った時などに「食いしばる」感じかなと思います。
TCHは少し、違います。「歯ぎしりや」「食いしばり」ではなく、「上と下の歯が触れる」ことがいろんな原因になるという考え方です。
そして、その上下に触れるのが「持続的」であると良くないという考え方です。
持続的ですので瞬間的なら悪くないということになります。
例えば、ご飯を食べる時のことを思いだしてください。上と下の歯は、ご飯を食べたりするときに、当たったりしますよね。モグモグモグモグという感じで、リズムにすると1,2,1,2,みたいに上下の歯がついたり離れたりします。
これって、仕方がないことですし、悪いことでもないんですが、この1,2,1,2のリズムではなく1???????????????????と一定の時間を触れていると何らかの影響があるという考え方なんです。
お分かりになりますか?
そして、もう一つ。見逃しがちなのですが「上と下の歯が触れる」の「触れる」とういところがポイントです。「歯ぎしりや」「食いしばり」ではなく、本当に軽く触れていても良くないということです。持続的にですよ。
大事なとこですので、もう1度書きますね。「歯ぎしりや」「食いしばり」は、かなり上下の歯に力が入ってますよね。でも本当に軽く触れていても、それが「持続的」に続くと歯の痛みの原因になったりします。
では、なんで上下の歯が持続的に触れていると良くないのか。それは専門の歯医者さんに詳しく聞いていただければと思うのですが(笑)、私が実際に行った対処の仕方を紹介します。
TCHの対処の仕方
これはあくまでも私の経験です。私の経験では、原因不明の歯の痛みや肩こりがあったりしたら、まずは「歯がくっついているかもしれない」ということを意識することから始めるといいと思います。
意識すると、「あれっ、こんなときにも歯がくっついていた」と分かることがあります。私ですと、シャンプーで頭をゴシゴシしているときや一生懸命歩いている時、パソコンでキーボードを叩いている時などなどでした。
で、その時、歯を触れないように少し離すようにするのですが、何せ歯が触れているくらいでは気づかないことが多い。
専門医の先生からは「歯を離す」と書いたポストイットなどをパソコン画面の横や洗面所やとにかく目にとまるところに貼って、思い出すという方法を勧められました。
そこで手元にあった付箋に「歯を離す!」と書いて、パソコン画面の枠や洗面所の鏡に貼りました。
あとは、意識的にキーボードを叩いたら、歯を離すとか、時計を見たら歯を離すとか自分の中で決め事にしたりして、とにかく気づいたら歯を離すようにしました。
ちなみに口の中の正常な状態というのは、この歯と歯が少し離れた状態なのです。これを専門用語では「安静位空隙」というそうです。
ということは、歯と歯が触れていると正常ではないということですね。
私の実際の体験では、専門の先生の話を聞き、歯と歯を離すようにした結果、ずっと原因不明だった歯の痛みから開放されました。
また、実は、高校時代に野球部で左側頭部に打球を受けて以来、ときどきその部分が疼いていたのですが、その後遺症だと思っていた痛みもなくなりました。
厳密に言えば、因果関係は分かりませんが、このTCHの話を聞いてからなくなりました。
ここまで、少しでも私と同じような悩みをお持ちの方にお役に立てばと思って書きましたが、私の説明では、まだ、わからないことも多いかと思います。
どうして、上下の歯が持続的に触れていると良くないのか、それを治すための効果的な方法など、興味のある方は専門のHPがありますのでそちらをご覧になってください。
こちらではTCHの話の他、TCH是正を受けられる歯科医院さんなども紹介しております。ぜひ、ご活用ください。
追伸
錦部製作所は、このTCHという考え方は多くの患者さん、またはその予備軍の方を救うと考えております。
ということで、錦部製作所はTCH研究会を応援していきます。