歯科医療機器販売にも影響があるかも

昨日テレビを見てて少し気になるニュースがありました。


日本を揺るがすような大きなニュースと言うわけでは
ないですが、わりと国民全体に関係するような
ものでした。


それは、何かを購入して、荷物を宅配業者などに
支払う「代引き」というシステムに関するニュース。

この代引きに金融庁が規制をかけようというのです。

そもそも運輸業は国土交通省の管轄ですが、

代金引換サービスや公共料金の収入代行が、
銀行法でいう「為替取引」に該当するのではないか
という疑いがあるというのです。

 一方、「為替取引」は、銀行法で銀行しか行えないように
規定されていると。

いいがかりのような理由ですが、
大義名分としましては、消費者のためにというのが
あるようです。


私たちにとりましては、先生方へ商品を届ける際に
代引きを利用しています。


また歯科医師さんや衛生士さんも仕事ではなく、
プライベートで利用している方も多いのではないでしょうか。
また患者さんでも事業主として、またお客として
使っている人も多いでしょう。

なぜ、規制するかと簡単に言いますと

(1)消費者保護の仕組みが十分でない
 これは例えば、代引きで宅配業社などにお金を払ったのに
 そのお金が元の販売店に行く前に、その宅配業者がつぶれると
 消費者が二重に代金を請求される恐れがある。
 
(2)宅配便業者やコンビニ業者の経営が破綻するリスクがある
(3)反社会勢力などによる不正資金の洗浄行為つまりマネーロンダリングに悪用される心配がある

(2)、(3)はそのままですが、
こういったこの規制が成立しますと、

為替行為などを行う際、リスクヘッジとして業者は
供託金と言われる保証金を準備しておかなければいけません。
これにより宅配業者などはコスト高や
利便性の低下が懸念されるとしています。

また、代引き規制が法制化されると、金融庁の監督と査察、
定期報告書の提出などが義務付けられるほか、
膨大なコストが試算されるといいいます。

これだけではなく、受け取るときに
本人でしか受け取れないと
10万円を超える商品をうけとるときは
本人と確認できるものが必要になるとか
そういこともあるようです。

なぜ、これまで円滑に動いている仕組みに
規制をかけようとするのか。

見てくるのは、天下りの確保という言葉。

私どもは歯科医療機器製造販売に携わって
80年です。対象10年創業ですが、
薬事法ができたのは、昭和35年です。

あとから、でてきた法律にしばられるというのは
おかしなことを言われれば、憤りを感じることもあります。
例えば、以前話した総括製造販売者の学歴の件などは
まさにそれなのですが。

その後、10年おきぐらいに大きな変化をとげ
平成17年にできた新法では、
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構というのが
できまして、拠出金と称して売上のあるパーセンテージで
毎年、支払いを要求されています。


この独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ができて、
承認の作業に時間が3倍以上もかかるようになり
金額は10倍です。

さらにはこの拠出金は純利益ではなく売上金額に
かかりますので、私たちにとってもコストが膨らんでいることに
変わりはありませんし、
大きな医薬品会社などは
相当な金額になるはずです。
もちろん売り上げに対しての請求ですので

赤字だとしても支払わなければならないのです。
今日もここから電話がありました。
お金のことになると何度でも電話をしてきます。

なのに肝心なことは、
HPにパブリックコメントをのせているので
見ない方が悪いなどと平気で
厚労省は言います。
お金のことで一軒一軒に電話できるのならば
肝心なことも電話でしろ!と言いたくなります。
せめて郵便でそれでコストがかかるならFAX、メールで
するべきなのです。

そしてこれらのお金が何に使われるのかと言うと
日本全国の医薬品医療機器の安全の確保につかわれる
というのです。

じゃあ何人でやっているのかと聞くと
たったの30人です。(2年前に当社が電話したとき)

30人で日本全国の薬や医療機器をどうやって守るんだとと
つい怒鳴りつけてしまいました。社長がですが。

話が逸れてしまいましたが、代引きの件に関しましても
現在、仕組みとしてちゃんと動いている
ところに規制をかけるのなら
それ相応の理由をあげてもらいたいものです。


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