良い歯科器具をつくるために、2つの理由でこの技術にこだわっています。

錦部製作所ならでは!というわけではないのですが、錦部製作所が得意としている技法があります。それが、


「ヤスリがけ」とうい工程です。


私たちのように医療歯科器具をつくる職人は上手い下手はありあすが、みなヤスリを使えます。多分。


私の祖父の時代は旋盤などの機械がありませんでしたので、材料を丸い形から持ちやすく八角にするのにヤスリ1本でやりました!

と興奮気味に言ってもちょっとピンとこないですかね(笑)。


ヤスリはこんな感じです。

 細部にやどるヤスリの技術 

e4bb95e4ba8befbc92-0061 下が普通の木工ヤスリです。
長い方のヤスリがだいたい長さ40センチあります。
祖父はこれよりももっと大きいヤスリを片手に持ち、材料を特殊な万力で固定して、バリバリと削っていったそうです。


ヤスリは昔は粗削りから仕上げまでさまざまな工程で使われました。
というか形を作っていくのはほとんどはヤスリでやったんですね。


現在は、こうした長いヤスリは製造工程の中では使いません。
しかし、キュレットやスケーラーなどをつくるときは細かなところでこのヤスリがけがいきてきます。


 錦部製作所がヤスリを大切にする理由 

ヤスリにこだわる理由は2つです。


機能と美しさです。


例えば、下記の超音波チップのキュレット。
これを横から見た矢印の指す先端上部が緩やかなカーブを描いているのがわかるでしょうか?
こうしたカーブは機械では作れません。
ヤスリで仕上げるんです。

kyu
これが何に役立つかと言うと・・・・


美しくないですか?


何でも曲線とかカーブとかはきれいさを演出できます。まあ、先日も話したようにあまり使う方には関係ないかとは思いますが。


と冗談交じりに言いましたが、実はこの先端をとらないと縁下に入りにくいですし、とり方が下手で細くし過ぎると摩耗が早くなったりします。

細かいですが、重要な工程です。


また、ヤスリがけができないメーカーがつくる場合、なんとか機械で作ろうとしますので、前回、話したへーベルのように、肝心な背中の丸みがただ丸くできあがってしまうことになります。


ヤスリがけができる錦部製作所は

機械だけで作る大手には真似できない細部の使い心地ににこだわる製品を生み出しております。

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