報われない準備

読売ジャイアンツと横浜ベイスターズで
活躍した仁志敏久選手。


彼は私が常総学院・野球部の3年生の時、
1年生で入ってきました。

  天才の内側 

私が先輩と言いましても私との実力は月とスッポン。
当時の私はすでに選手としてプレーはできず、
(人数が多いため、実力のない選手は生徒でも
練習の手伝いをするコーチになります)


仁志は逆に、入学前の春休みに召集された
生徒の中でも頭一つ飛びぬけた存在でした。


いきなりショートでスタメン。
高校生相手に軽く柵越えを放っていました。
夏の甲子園でもショートを守りきり、
準優勝に大きく貢献しました。


しかし性格は、内気と言うと変ですが、遠慮がちな少年という
雰囲気で大人しく、監督に「闘志を表に出せ」と
言われていたこともあったくらいです。
当時はもっと犬顔で笑うとまだ中学生のあどけない顔でした。


プロに入る時、「大きな番号はつける気ありません」などと
その時、あいたばかりの「8番」を要求し、
ビックマウスと言われたり、
打てなくてヘルメットを思い切り叩きつけるシーンなどを見て、
なんか安心したくらいです。


天才、天才と言われてきた仁志ですが、
小柄でキャッチャーからピッチャーの方へ体重移動して打つので
頭がぶれ、また上半身が強く、腕で打つイメージなので
解説の張本さんがよく、あれでは打率が残せないなどと
言っていたのも思いま出します。
それでも新人のときの開幕戦ではスタメンで
1番打者。そこで3本もヒット打ちました。


思い出はつきないのですが、
現在、仁志はメジャーへ挑戦するべく、
準備をしています。


  思わぬ壁 

そんな仁志に思わぬ壁が立ちはだかっています。
それは、

「米国のエージェント(代理人)のルールの変更」


米国のエージェント(代理人)のルールが変わり、
マイナー契約の選手からはエージェント料を取れないことになったそうです。


仁志の現状だと、まずマイナー契約を結んで
春季キャンプに招待選手として参加しアピールするのが
現実的です。


しかし、このルールだと
仁志が頼んでもエージェントが動いてくれない。


それでも仁志は準備をしています。
「今、自分にできることは準備することだけ」と自主トレをしています。


これは私が苦しくなったときに
常々、胸のうちで繰り返す言葉です。


準備をしている人が必ず報われるわけではない。


しかし、準備をしていない人間に成功は訪れない。


仁志を知る先輩として、できればなんとか
なればいいな、と願うばかりです。


追伸 ちなみにぼくが、「よう、仁志、久しぶり」と言っても
    「誰?」という顔をされるかもしれません(笑)。




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