超音波チップが高性能って、何が高性能なの??
「高性能だと高価ですか?」
私はこちらの質問に下記のように回答いたしました。
高性能の本当の意味
高性能と一言で申しましても、「性能」とは多岐にわたります。
例えばその一つが、「硬度」。
硬度とは製品の硬さですが、超音波チップは硬ければ硬いほど長持ちします。
私どもと某N社さんの超音波チップでは弊社の超音波チップの方が1.87倍長持ちしますが、○○○さんの超音波チップはN社さんより硬度が低いので弊社の超音波チップと○○○さんの超音波チップを比較すれば1.87倍以上弊社の超音波チップが長持ちします。
例え、私どもの超音波チップが購入時は高くても使っていくうちに、私どもの超音波チップの方が長く使えますので、結果的には安い買い物になります。
(それにそれほど大きく価格に差はないと思います)
そして、超音波チップは消耗品ですが、その先端から2ミリまでにいろいろな工夫がされてます。
その良い部分が早くなくなりますので単に長持ちするだけではなく、弊社の超音波チップは良い部分が長く使えるということになります。
硬度一つとってもこのような感じですが、その他、錦部製作所の超音波チップにしかない特長も資料に書いてあります。
実はこの文章で大事なのが「超音波チップは消耗品ですが、その先端から2ミリまでにいろいろな工夫がされてます。その良い部分が早くなくなりますので単に長持ちするだけではなく、弊社の超音波チップは良い部分が長く使えるということになります。」という部分です。
摩耗の比較で超音波チップが持久性があること自体、大切なのですが、それをコストの面だけではなく、治療にスポットをあてる必要があります。
良い分が長く使えるということは、例えば刃の付いた超音波チップなら、その刃が長持ちします。
刃が長持ちするということは、術者は楽ですし、患者さんの負担も軽くします。
だからこそ、長持ちする超音波スケーラー用チップが高性能なのです。
(「超音波チップの長持ち」は高性能の理由の一つであって、すべてではありません。念のために)
ちなみに錦部製作所の硬度へのこだわりですが、この「硬度」は超音波チップの硬さを表す数値で、この製品を硬くする工程を「熱処理」と言います。
この熱処理の知識と技術で硬度が決まります。
錦部製作所では大正10年の創業以来、一貫して熱処理を自社で行ってきました。
実はJIS規格の熱処理の本と言うのがあります。この材質なら何度で入れるとどのくらいの硬さになるという目安が書いてあるのです。
しかし、その本の中の一文にはこんな言葉があります。
「ステンレス鋼の熱処理温度については、製造業者の技術的知見に基づく温度設定も認められるべき」
熱処理とはこれまでの経験が大きな武器となります。
錦部製作所ならではの熱処理があります。
カテゴリー[超音波スケーラー・チップ]