パートタイムでの税金の計算方法(住民税編)

こちらは、

「歯科医院でパートタイムで働く人のための配偶者控除など」の
6回目です。

配偶者特別控除では、
お給料のちょっとした違いで控除額が変わり、
実際の家計全体での収入がかわります。

それを少し具体的な数字を出して計算してみます。

1回目から5回目まではこちらをご覧ください。

電卓はOKですか?

 住民税は稼げば稼ぐほど多く収入を得られます 

パートタイムの収入を所得税で見ると家計全体では、
パートでの収入を少なくした方が多く収入を得ることがありました。

住民税ではその逆。
多く収入をえるほど住民税もあがりますが、
ちゃんと収入も増えていきます。

分かりやすく所得税の回と同じ金額で行きます。

ケース1

奥さんが年収が120万円、
ご主人の年収が600万円の例で
計算してみます。

前回載せた表をもう一度、載せておきます。

参考 http://www.city.seki.gifu.jp/

www

ではやってみましょう。
まず98万円を超えた段階で奥さんにも住民税がかかります。

120万円から98万円を引いた
22万円に所得税の10パーセントがかかります。

22,000円ですね。

次にご主人。

600万円住民税は一律10パーセント。

ここから奥さんの配偶者特別控除が減額できます。
表1を見ますと、120万円のときの控除額は
21万円ですので、

579万円になります。これの10パーセントですので、

年間57万9千円がご主人の住民税となります。

ですので、家計全体の収入としては、

600万円(ご主人の年収) + 120万円(奥さんの年収) 
? 57万9千円(ご主人の住民税) ? 22,000円(奥さんの住民税) 

=  659万9000円が家計全体の収入となります。

ケース2

次にぎりぎり控除が1段階安い
奥さんの給料が119万円のときでやってみましょう。

ご主人の年収がは同じく600万円の例で
計算してみます。

119万円から98万円を引いた
21万円に所得税の10パーセントがかかります。

21,000円ですね。

次にご主人。

表1を見ますと、奥さんの年収が119万円のときの控除額は
26万円ですので、
年収が600万円から26万円を引きます。

574万円になります。これの10パーセントですので、

年間57万4千円がご主人の住民税となります。

ですので、家計全体の収入としては、

600万円(ご主人の年収) + 119万円(奥さんの年収) 
? 57万4千円(ご主人の住民税) ? 21,000円(奥さんの住民税) 

=  659万5000円が家計全体の収入となります。

ということで奥さんの年収が119万円のときと
120万円のときを比べると所得税とは逆に119万円のほうが

4000円少ない収入となりますので
住民税としては多く収入を得れば得るほど
家計全体の収入が増えるということになります。

ちなみに住民税の計算でも
控除されるものが配偶者控除だけではありません。
もっとたくさん控除されますので、
実際の径全体の住民税の金額は
もっと低くなります。

参考 http://www.tax.metro.tokyo.jp/shitsumon/sonota/index_j.htm#j3

次回はいよいよ住民税と所得税を合わせて、
多くかせげば得なのか、
逆にどこかで調節した方が得なのかを
お送りします。

追伸

今回のお話は、契約している税理士の先生や文献などで調べたことを
お書きしていますが、分かりやすくするために
本当に細かい説明や金額の説明は省いています。
あくまでも税理士などの免許のない一般人の書いているものとして
参考程度に受け止めてください。
また、専門家でここはもう少し詳しく書いたほうがいいのではと
思った方がいらっしゃいましたら
コメント欄より記入をお願いします。