シャープナー(歯科用)

今日はまず、一般のシャープナーついての
ちょっとした知識を書いてみたいと思います。

包丁などが切れなくなっったとき、
溝に通して、切れ味をもとどすシャープナーがありますね。

あれは実は切れ味を戻しているのではなく、
刃を荒くしているってご存知でしたか?
簡単に言いますと、わざと切れなくしているのです。
では、なぜ、切れ味が戻ったように感じるのでしょうか?

 くいつきを良くしてるんです 

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例えば、これはうちにあるグローバルというブランドのシャープナーです。
「なんか包丁が切れなくなったなー」というときに
包丁をこのシャープナーに数回通すと切れ味が戻ります。

しかし、シャープニングは出来ていません。

では、何故切れるようになったのか?

それは・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

刃をわざと荒くして、そうですね、刃をギザギザにするイメージでしょうか。
そうして、例えば大根などにグサッと食い込むようにするんです。
すると切れ味が戻ったように感じます。

ただ、残念なことに断面は荒くなっています。
大根のような硬いものならいいですが、刺身などを切ると
悲惨なことになります^^

そして、このシャープナーで何度もシャープニングすると
どんどん刃が壊れて行きます。

こうしたシャープナーはいわば、応急的な処置です。

実はこうしたシャープナーの実態は、こういうシャープナーを作るメーカーさんや
販売会社がけっこう声を大にして言っております。
上記の包丁製造メーカーは、
「包丁の切れ味が鈍り始めたら、軽く手前に6?10回引いて頂く事で、
切れ味を一時的に蘇らせることが出来ます。
包丁に最も適したお手入れ方法は砥石となります」と
はっきり言っています。

実はこれは歯科用のシャープナーにも共通する部分があります。

 砥石が荒い 

歯科用のシャープニング器械もいろいろなものが出ていますね。
しかし、ついている砥石が荒いものが多いですね。

例えば料理人などが包丁を研ぐ時は1000番、2000番などの
細かさで研ぎます。

いろいろなシャープニング器具がでていますが、
歯科用では、320番という荒い砥石のついている
シャープニングの器械まであります。
320番と言うと私たちですと下仕事に使う荒さの番ていですね。

この荒さの砥石でシャープニングしたら
どんどん削れていきます。

ちなみに一般の砥石などの荒さは数字が大きくなるほど
細かくなりますのでお気を付け下さい。

先日、販売を開始した、なでるDAKEは
一番細かいので1500番まで用意しています。

刃の細かさはそのまま歯面の仕上がりに影響しますので
できるだけ細かい砥石でシャープニングすると
歯面もきれいに仕上がります。

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