スケーリングの目的のひとつは、歯石や歯垢を除去することです。
現在はその手段は大きくわけて2つ。
一つはハンドでのスケーリング
もう一つは、器械を使ってのスケーリングです。
ハンドのスケーリングの基礎や知識、方法は
学校や文献などで教われます。
しかし、例えば超音波スケーラーを使ったスケーリングは
あまり教えてもらえないですね。
その理由の一つは、作っている人間でないと
分からない超音波チップの動きなどがあるからですね。
今日は、「術者と患者さんにやさしいスケーリングをするために
知っておくべき超音波チップの動きについて」を書いてみます。
超音波とは音。音とは縦波なんです!
超音波と聞くと何か特別のもののようですが、
超「音波」とあるように音の1種です。
というか音です。
音ですから、当然伝わる時は、「音波」として伝わります。
音波とは、こんな感じです。
この音波は音の波ですから、
波のように動くわけです。
そして、この動きは、
縦に動くと決まっています
もう一度言います。
「音は縦に動く」のです。
いいでしょうか?
これをよく頭に入れてください。
だから超音波チップも縦に動くのです
超音波チップはハンドピースから伝わる音波に
共振して動きます。
ということは、ハンドピースからでてくる音波は縦波ですから
当然、超音波チップも縦に動くのです。
いいでしょうか?
大事なところですので、これももう一度言います。
超音波チップは縦に動いています!
ということで、この動きを考えながら
超音波チップを使いますと、
超音波チップをどのように動かせばいいか、
また、超音波チップのどの部分を使ってスケーリングすればいいか、
お分かりいただけるかと思います。
分かった方は、ぜひ、実践してみてください。
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