歯科医院を子供が好きになる方法?
そこで感じたことを書いてみたいと思いますが、
もし、すでに実践されていたらすいません。
治療をしない
先週の水曜日に妻が6歳の長男の歯を磨いて、「あれ、後ろから歯がでてる」
というのですね。見てみると下の前歯の後ろから
歯が出てきます。
歯科業界にいてお恥ずかしいですが、
これは一大事だ、すぐに抜かないと歯が変な位置に
生えて矯正しなくちゃならない、と焦りました(笑)。
次の日、かかりつけの歯科医院に電話して、
すぐ見てもらおうとしたのですが、
じゃあ、「明日の3時で」と悠長なことを言っているので、
やきもきしました(笑)無知って嫌ですね^^
で、金曜日に行って、
「もしかしたら今日は抜かないかもな」と思ったら
案の定抜かないいんですね。
で、妻が長男と一緒に行ってたのですが
抜かなかった理由が私の考えていた理由とは違いました。
生まれてはじめての怖い思い
私が幼少の頃、やはり歯医者さんに行きました。そこは、「終わったらお母さんがお菓子を買ってくれるから
我慢していくところ」でした。
他のお医者さんはお菓子を買ってくれないけど
なぜか、歯医者さんにいくとお菓子を買ってもらえる^^
当時は虫歯で行った記憶しかないですが、
その治療に行った帰りにお菓子って言うのも
なんか笑っちゃいますね。
逆に言えば、お菓子を買ってあげると言わないと
私がくずったんでしょうね。
多かれ少なかれ、こんな経験のある人は多いんじゃないかと思います。
しかし、うちの長男が金曜日に帰ってきて、
わたしがどうだった?と聞くと
「うん。気持ちよかった。なんかういーんとか
言ってシシシシってやってくれた」
と言って、ニコニコしてました。
おっ、と思わず声が出ましたね。
気持ちよかった、というのは驚きました。
初日の雰囲気作りが大事
やっぱり第一印象と言いますか、初日の雰囲気作りは大事なようで、
初日は抜歯をせずに、
歯を磨いたり、軽くスケーリングをしたり
その合間に、先生や衛生士さん、歯科助手さん、受付の方と
総出で話しかけたり、リラックスさせてくれたようです。
「習いごとしてるの?」
「へー、キックボクシングしてるんだ」
「怖くない?痛いでしょ?」
子供が怖くないよ、と言うと
「えー、強いんだね」などと
会話があったそうです。
妻は「初日から歯を抜いたら、歯医者が怖くてこなくなっちゃいます」
と言われたそうです。
この辺をしっかり認識してくれたようですね。
この初日の雰囲気とやり方がよっぽどよかったんでしょうね。
「次は歯を抜くからね」と言われた当日も
駅から歯医者さんまで
早く行きたくて走っていったそうです。
そして、抜いた後も、また明日も来るんだよね、
と嬉しそうに言っていたと妻が言っていました。
現に今朝も私に
「今日も歯医者にいくんだ」と
ニコニコしているんですね。
抜歯した日は「ちょっと痛かったけど大丈夫だった」と
言っていました。
この言葉の裏に初日の総出の雰囲気作りが
生きていると実感しました。
確かに長男は痛かった。
もしかしたら、この痛みは、
「痛いから、もう歯医者は行きたくない」と
言わせる痛みだったかもしれません。
でも、「大丈夫だった」と言わせたのは雰囲気
コミュニケーション、人間力だった気がします。
カテゴリー[歯医者さんのためのマーケティング]