メタボと歯周病の関係

今日はちょっと硬い内容です。

歯周病は歯を失う原因のひとつです。
しかし、それだけではなく、
全身に影響を及ぼすことがわかってきています。

歯周病があると歯周病菌や、炎症によって生じる物質などが
血液中に侵入して全身に運ばれ、さまざまな悪さをする結果、
動脈硬化や心臓病、脳卒中をおこしたり、糖尿病を悪化させたり、
骨粗しょう症、早産や低体重児出産のリスクを高めたりします。

ほかにも・・・・・・・

口の中の歯周病菌が誤って気管に入って
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)をおこす危険性もあることなどが、
以前から指摘されていました。

そして、最近注目されているのがメタボリックシンドロームと歯周病の関係。

メタボリックシンドロームの人には歯周病が多いことが最近の研究で明らかになっています。
そして両者に共通する危険因子が肥満と糖尿病

肥満と糖尿病がある人はメタボリックシンドロームにも歯周病にもなりやすいということなのです。

メタボリックシンドロームとは肥満、高血糖、高血圧などの危険因子が
重なった状態のことをいいます。

この問題を解決する方法が「よく噛むこと」なのです。

誰でもすぐに始められる効果的な肥満対策は、しっかりよく噛んで食べること。
噛むと、その刺激が脳に伝わり、神経伝達物質のヒスタミンが脳内で放出されます。

脳内ヒスタミンは覚醒レベルや集中力・注意力の上昇などの作用を担い、
食欲の抑制にも働きます。

また噛むことでエネルギー代謝が促進され、
体脂肪の減少にもつながると考えられています。
食事中にいつもより多く噛むことを心がけましょう。