スケーリング・ルートプレーニングで知っておくと効果的に歯石除去できる超音波チップの特長1

超音波チップには様々な形状の製品があります。

用途も様々ですが、

当社では、実際に当社が製造して、歯科医療機器として販売して、実際にお使いいただいている超音波チップが40種類以上あります。

当社より多くの超音波チップをHPなどに載せているメーカーさんもあります。

それほど種類の多い超音波チップですが、では、どういう製品があって、それがどういう特徴で、どういうふうに使えばいいかなどは意外と知られていないようです。

昨年の三月に先生方の勉強会に、当社で製造する超音波チップの特徴などを話してほしいということで出席させてもらいました。

その時、実際に製品をお見せして話を始めたのですが、その製品を「見たこともない」という先生がけっこういらっしゃったのです。

その製品は作り始めて大分たつものでしたし、それなりに注文を頂いている製品でしたので、驚いたのですが、電話でお話ししていても製品を知らない先生がやはり多いというのが印象的です。

そこで、御医院、歯科医師さん、衛生士さん、患者さん、みんなに有益なこういう超音波チップを使うとこういう利点があるというのを実際に写真などを載せてできるだけわかりやすく説明していきたいと思います。

他社様の製品を勝手に載せることはできませんので、当社の製品で説明しますが、似たような形状や同様の使い方ができる製品は他社様にもありますので、参考にはなるかと思います。

一回目は、「キュレットタイプ」です。

当社が15年前より純正品として製造していますサテレック社用の超音波チップですと「H3」という製品になります。

このタイプは完全な刃物です。ですので当然、刃がついています。

しかも両刃と言って下記の写真の先端の両側に刃がついています。

これは15年前に当社が開発した製品ですが、超音波チップのキュレットとしては、

当社が世界ではじめて製造販売しました。

この超音波チップの開発には7年もの歳月がかかっています。大変、苦労しましたが、その間、たくさんのキュレットタイプに関するノウハウを手にれました。

この刃がついているタイプで一番大事なのは・・・

刃がついているということです(笑)。

自分で(笑)っておいてなんですが、これは笑いごとではなく冗談のようですが、刃の付いていないキュレットが存在します。

見分け方は、まず、製品中間あたりにある注水口を正面に見ます。そしてそのまま視線を上にあげて行き、先端を裏側から見るようにします。

刃がついているのは先端から2ミリ程度です。その先端から2ミリまであたりがしっかりとエッジが立っていればOKです。

エッジが立つとは、角が丸まったせずにビシッとしていることです。

これがエッジが立っていないキュレットがあります。こうした刃の付いている製品の最大のメリットは

刃がついているために切れ味がよく、

エッジを利用して、

超音波の振幅を最大限活用して

無理なく除去できることです

(ただし、エッジに無理な力を入れないでください。無理な力を入れると超音波の振幅が利用できません。そして超音波チップが変形する恐れがあります。)

エッジが丸まっているとこうした最大のメリットがないのも同然です。

ですので、刃の付いているタイプの超音波チップを購入する際は、刃がしっかりとたっているか確認してください。