テレビ東京 ルビコンの決断 

法律が業界を駄目にする。

改めてこの思いを強く持ちました。

 プロにまかせなさい 

先日、テレビ東京のルビコンの決断という番組を見ていました。

日清の安藤百福さんの話でした。

安藤さんはカップヌードルやチキンラーメンを発明した方です。
そのチキンラーメンを開発したとき、
偽造事件や品質問題をきっかけにして、
日清食品の全製品に製造年月日の表示を入れました。

当時は、世界でも、製造年月日を表示している食品は
見当たらなかったそうです。

理由は「食が人の安全をおびやかしてはいけない」と
考えたからです。

その安藤さんの行動を見た農林水産大臣の石破代議士が一言。

「法律に書いてなくてもやるのがすごい。」

と言っておりました。

こういう言葉を聞くとがっかりします。

なぜ、基準が「法律」なのでしょうか?

石破さんは褒めるのならば、

「消費者のことを考え、それまで誰もしなかったことを
やったのはすごい」などと

言うべきなのです。

そもそも何かをつくる仕事で
法律で決められていることだけなんかを
やっていたら飯はくっていけません。

例えば私たちの業界でも、
薬事法がありますが、
ものすごく広い範囲のことをひとつの法律でくくろうとしています。
当然、その全てを知り尽くした人間なんかはいません。
そういう人たちが作った法律通りにやっていたって
業界で生き残っていけるものはつくれません。

使う先生や衛生士さんのことを考え、
その先にいる使われる患者さんのことも
考えてこそいい製品ができるのです。