エアースケーラーの詳しい説明

超音波スケーラーとエアースケーラーの比較の回で書きましたエアースケーラーの情報を更新します。

某メーカーの方よりかなり詳しい情報をいただきました。エアースケーラーを検討されている先生にはとても役に立つかと思われます。

 1 振動数 

エアースケーラーは現在、周波数が約6,000Hzもしくは5,000Hz以上。つまり毎秒6000回、もしくは5000回ということになります。

紹介していただいたカボさんのHPに行きますと、英語なので確認ができませんが、6500Hzという記述がありますね。とすると、毎秒6500回の振動となります。

ちなみに現在は、エアスケーラのJIS、ISO規格では振動数は4,000Hz以上と規定されています。

他にも様々なエアースケーラーがありますが、振動数が確認できませんので、メーカーに質問してみるといいかもしれません。

 出力の可変について 

本体にパワー調整機構のある製品もあります。

「KaVo:SONICflex 2003,2008、W&H:
SyneaZA-55、
モリタ:エアーソルフィー、
ヨシダ:サリー、
NSK(ナカニシ):Ti-Max950など
パワーの調整により、適用部位に合わせた治療を行うことは可能です。」

とのことです。

 エアースケーラー用チップとその用途 

各社ぺリオチップなど、先端径0.5mm以下のスケーリングチップも存在するそうです。但し、前述したパワー調整ができる機種での使用となります。また、超音波スケーラには無い「ブラシチップ」を使用できるのも特色だそうです。

これ、そうなんですよね。実はうちで超音波スケーラーのブラシチップを試作したことがあるのですが、超音波スケーラーだと一瞬でブラシがなくなります。

 チップの動き 

「エアスケーラはチップ先端が円を描くように動きますが、そのメリットとしてはチップ全周において歯石に振動を与えることができるということです。

狭窄した部位やハンドピース・チップの角度的に難しいアングルにおいても安定した歯石除去が可能ということになります。」

とエアースケーラーチップのメリットもいただきました。

このエアスケーラチップの先端が円を描くように動くのに対し、超音波チップは横から見て上下に動きます。詳しく言うと上下ではないのですが、注水口を正面に見て横には動かないという意味です。(ちゃんと製造された超音波チップはですが)

このメリットは、横に動かないので患者さんの歯面を叩くような動きをしない。一方向に動くので振幅が分散されない。などありますがここでずらっとメリットを並べると不公平な気がしますのでこの辺にします。

ちなみにエアースケーラーはそのチップの動きを振動と言いますね。超音波スケーラー用チップは振幅です。これが大きな違いだと考えています。

  ということでまとめ 

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いろんなこと比較をしましたが、私ども錦部製作所はエアースケーラーを否定するものではありません。エアースケーラ用チップも製造していたこともあるくらいですから。

ただ、両方製造していたからこそ、言えることがあります。超音波スケーラーはチップ次第です。苦手意識を持たず、まずは当社の超音波スケーラー用チップを使ってみてください。そして、患者さんに違いを聞いてみてください。衛生士さんに聞いてみてください。

その違いを分かってもらうために、1か月間無料お試しキャンペーンをしています。

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